ロッキーくんは刑事事件に強い弁護犬をめざして猛勉強中です

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Q
令和4年4月1日から成人年齢が引き下げられたそうですが、普段の暮らしはどのように変わるのでしょうか?
A
普段の暮らしで、最も大きな影響が出るのは「契約」に関してだと思います。
例えば、18歳や19歳で「契約」をした場合、親であってもその契約を取り消すことができなくなります。
「契約」と言われてもあまり身近に感じられないかもしれませんが、無理して高い家賃のアパートを借りてしまった、インターネット広告を見て高額のダイエットサプリを定期購入した、知人から必ず儲かると言われて暗号資産(仮想通貨)に投資をした、オンラインゲームで高額の課金をしたなどは、いずれも「契約」です。
未成年者であれば親の同意がないことを理由に比較的簡単に契約を取り消してお金を取り戻せました。しかし、成人の場合は、だまされた、脅されたという事情があればともかく、そうでなければ契約を取り消すことは困難です。
成人になるということは、それに応じた責任が生じることでもあります。不利益や損害を受ける前に、契約の内容をよく確認した上で契約する必要があるでしょう。
なお、お酒やタバコは20歳になってからという点は変わっていません。
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Q
最近、子どもが誘拐など犯罪の被害に遭うきっかけがSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)だったというケースが多いのですが、被害を未然に防ぐ方法はあるのでしょうか?
A
18歳未満の子どもがSNSなどを介して、犯罪に巻き込まれるケースは少なくありません。警察庁のデータによると、小学生の被害件数が増加し、犯罪の内容もわいせつ行為や誘拐など重大な犯罪が増加しているとのことです。
大切な子どもの被害を未然に防ぐために参考になるのが、2021年に明らかにされた警察庁の調査結果です。それによれば、被害者のアクセス手段の90%以上がスマートフォンであり、また、被害者の85.5%が被害時に不適切なサイトやアプリをブロックする「フィルタリング機能」を利用していませんでした。
社会経験の乏しい子どもが、ネット上の悪人やウソを見抜くことは不可能です。「自分の子どもは大丈夫」「使用方法について話し合っているから大丈夫」など過信するのではなく、子どもを物理的に危険から遠ざけるフィルタリング機能を利用すべきでしょう。
さらに、最近では年齢認証のない動画投稿サイトやゲームなどでもメッセージのやりとりができますので、フィルタリング機能だけでは不十分なことを認識し、子どもが使用するスマートフォン、PCを定期的に確認することも必要でしょう。
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