成人年齢

* 実績については、ご了解頂いた一部案件のみを抜粋してお載せしています。

常陽リビング4月9日号掲載 弁護士・星野学のくらしの法律『成人年齢の引き下げについて』


令和4年4月1日から成人年齢が引き下げられたそうですが、普段の暮らしはどのように変わるのでしょうか?


普段の暮らしで、最も大きな影響が出るのは「契約」に関してだと思います。

例えば、18歳や19歳で「契約」をした場合、親であってもその契約を取り消すことができなくなります。

「契約」と言われてもあまり身近に感じられないかもしれませんが、無理して高い家賃のアパートを借りてしまった、インターネット広告を見て高額のダイエットサプリを定期購入した、知人から必ず儲かると言われて暗号資産(仮想通貨)に投資をした、オンラインゲームで高額の課金をしたなどは、いずれも「契約」です。

未成年者であれば親の同意がないことを理由に比較的簡単に契約を取り消してお金を取り戻せました。しかし、成人の場合は、だまされた、脅されたという事情があればともかく、そうでなければ契約を取り消すことは困難です。

成人になるということは、それに応じた責任が生じることでもあります。不利益や損害を受ける前に、契約の内容をよく確認した上で契約する必要があるでしょう。

なお、お酒やタバコは20歳になってからという点は変わっていません。

お役に立ちましたか。

常陽リビング2022年4月9日号

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