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常陽リビング1月10日号掲載 弁護士・星野学のくらしの法律『免許の点数(減点)と不服申し立て』

Q
飲酒運転で人身事故を起こして運転免許の取り消しという処分を受けました。そんなに酔っていなかったのにこのような重い行政処分は納得がいきません。行政処分を軽くする方法はありますか?

A
運転免許の取り消し処分に対してはいくつか不服申し立ての手続きがあります。

まず、取消処分の前には公安委員会が意見の聴取を行いますので、そこで意見を述べたり、自分に有利な証拠を提出することができます。

また、実際に取り消し処分がされてしまった場合には公安委員会に対して意義申し立ての手続きをとることができますし、裁判所に処分の取消しを求めて訴訟(裁判)を提起することもできます。

ただ、免許に関する処分は対象行為(飲酒運転、人身事故など)の種類・程度により形式的に点数が引かれて結果が決まってしまう制度であるため、飲酒運転で人身事故を起こした場合に不服申し立ての手続をとっても処分が軽くなる可能性はほとんどありません(罰金とか懲役刑などの刑事処分に関しては弁護士がお役に立てることも多いのですが…)。

ということで、運転免許を失いたくなかったら、飲酒運転は絶対にいけません。

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