免許更新

* 実績については、ご了解頂いた一部案件のみを抜粋してお載せしています。

常陽リビング7月31日号掲載 弁護士・星野学のくらしの法律『75歳以上の方の免許更新方法変更について』


高齢者の運転免許証更新手続が厳しくなるという話を聞いたのですが、どのような内容なのでしょうか?


現在、75歳以上の方は免許更新手続にあたって高齢者講習等の受講および認知機能検査をする必要がありますが、今後の改正道路交通法施行に伴い(令和4年6月までには導入予定と言われています)、一定の違反歴のある方は更に「運転技能検査(実技検査)」の受検が加わり、実技検査にパスしないと免許の更新ができず免許証を失うことになります。

交通違反をした全ての方が対象となるわけではなく、75歳以上で対象となる違反行為をした方に限られます。その対象となる違反行為は、信号無視や速度超過、携帯電話使用などのほか、通行区分違反や通行帯違反、安全運転義務違反など違反内容が分かりにくいものもありますので注意が必要です。

もちろん、常に交通ルールを守り、歩行者などに配慮した運転をしなければいけませんが、実技検査を受けずに免許を更新したいのであれば、さらに安全運転を心掛ける必要があるでしょう。

なお、違反歴がなくても75歳以上の方は認知機能検査を受検する必要があることは今までと変わりません。検査で認知症のおそれありとされ、医師によっても認知症と診断されれば免許が停止・取消しとなることがあります。免許更新手続は数年おきにしかなく、本人では認知症に気付きにくいため、高齢者の運転については家族が日頃から気を配る必要があります。

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常陽リビング2021年7月31日号

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