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常陽リビング3月8日号掲載 弁護士・星野学のくらしの法律『恋人のメールを勝手に読んだ場合について』


恋人の浮気が心配になり勝手に携帯電話メールを盗み見てしまいました。このような行為は犯罪になるのでしょうか?



他人の手紙を勝手に開封した場合には信書開封罪(刑法133条)という犯罪になります。しかしながら、この罪は対象が手紙に限定されており電子メールは手紙ではないので信書開封罪は成立しません。

しかし、無断で他人のID・パスワードを使ってメールを盗み見た場合は「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」に違反する行為として懲役刑・罰金刑が科される可能性があります。また、他人のメールを盗み見る行為は当然,他人のプライバシーを侵害する行為ですので被害者から慰謝料を請求される可能性があります。

ただ実際にはこのような問題が裁判になったケースはあまり見当たりません。そのため、実際に裁判になった場合に慰謝料の請求が認められるか?また認められる場合であっても慰謝料額はいくらか?については現段階では不明といわざるを得ません。

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